龍泉洞について

龍泉洞とは

神秘の地底湖・水のミュージアムです。
龍泉洞は、日本三大鍾乳洞に数えられ、国の天然記念物に指定されています。
洞内はすでに知られているところだけでも、2,500m以上あり、現在も調査が続けられていますが、その全容は5,000m以上に達すると推定されています。
また、その奥から湧き出る清水が数箇所にわたって深い地底湖を形成しており、中でも第3地底湖は推進98m、第4地底湖(未公開)は120mと日本一で、世界でも有数の透明度を誇っています。さあ未知なるドラゴンブルーの世界へ。
【龍泉洞見学時間】
 地底湖のある本洞:約45分
 新洞(洞窟科学館):約15分

龍泉洞のQ&A

Q:龍泉洞の名前の由来は?
A:以前は「湧口(わっくつ)」と呼ばれていましたが、脇水博士により、その洞窟を「龍泉窟」と命名されました。その後、洞窟整備・観光事業発足と同時に龍泉洞と呼ぶようになりました。

Q:日本三大鍾乳洞って?
A:龍泉洞の他に、山口県の秋芳洞・高知県の龍河洞があります。

Q:龍泉洞にはコウモリがいるの?
A:はい。5種類のコウモリがいます。
 ・キクガシラコウモリ(大きい)
 ・コキクガシラコウモリ
 ・ウサギコウモリ(国の天然記念物)・・・耳が長く、一番愛嬌があるコウモリです。
 ・モモジロウコウモリ
 ・テングコウモリ(小さい)
このように5種類が一つの洞窟に棲息しているのは全国に例がないといわれています。

Q:他にはどんな生き物がいるの?
A:トビムシ(大きくても2mm程度の小さな虫)・プラナリヤ・水生ミミズ・ムカシエビ(何億年も前からいる小さく、色白で、盲目の化石動物)・ケンミジンコ・ミズムシ・ミズムシモドキ・ダニなどです。

Q:鍾乳洞はどうやってできたの?
A:今から2億年以上も前は、この辺りは海の底でサンゴなど石灰質の生物がいました。
とても長い年月をかけて生物の遺骸が海底に堆積し、そして石灰岩の地層を形成していきました。
およそ1億年前大きな造山運動があり、そこにできた隙間に雨水がたまり、浸透すると、有機物の分解生物を多く含む土壌や黄鉄鉱を含む地層があったため、弱酸化し石灰岩に溶解作用をおこします。
そして、少しずつ、少しずつ、洞窟が形成されてきたです。

Q:鍾乳洞の中には何があるの?
A:一番見ごたえがあるのは、鍾乳石です。
  (鍾乳石はその洞穴ができた後にその内部で二次的に生成されるもので、石灰岩は割れ目の少ない岩石ですが、目には見えない小さな割れ目からポタポタ落ちる炭酸カルシウムを含んだ水が鍾乳石を造るのです。)
鍾乳石には主に
つらら石・・・洞天井から垂下しているもの。
石筍・・・洞床から上方へ伸びているもの。
     (日本でも10mの高いものや直径3mという太さのものがあります。)
石柱・・・石筍とつらら石が結合したもの。
洞壁にできるものには次のようなものがあります。
カーテン
リムストーン
フローストーン
そのほかの鍾乳石は
洞穴さんご
 さんごのように枝分かれしているものや、きのこのように先が太くなっているもの等
ヘリクタイトとヘリグマイト
 ヘリクタイトとはギリシャ語で「ねじれ」を意味します。主にフローストーンやつらら石の表面から横に小枝のように突き出たものです。
アンソダイト
 炭酸カルシウムの結晶にはカルサイト(方解石)アラゴナイト(細い針状の結晶)フアテライトがあります。
ボックスワーク
 縦横に格子状のものや蜂の巣状のもの。
泥筍
 形は石筍に似ています。洞穴の天井から落ちてくる泥を含んだ水が、床の上に落ちて後、水分を失うことによってできます。泥ですからあまり大きくなりません。

Q:龍泉洞内の見所は?
A:長命の泉・くらげ岩石・亀岩・地蔵岩・ヴィーナス・ペンギン岩・守り獅子等見所がたくさんあります。

Q:透明度は?
A:第3地底湖が41.5m世界でも有数の透明度を誇ります。(水深98m・天井52m)
昭和42年7月、日本ケービング協会ビーバー集団の3名による第3次龍泉洞潜水調査で、シベリアのバイカル湖を抜いて透明度世界一となりました。

Q:新洞科学館は?
A:新洞は昭和42年に発見された鍾乳洞で、龍泉洞の向側にあります。世界で始めての自然洞穴科学館になっています。この洞穴から大昔の動物の骨や骨で作ったくしや縄文時代の土器や石器がたくさん見つかっています。これは昔、原始人がこの洞穴に住んでいたことを物語っています。洞内では、原始生活の様子をわかりやすく展示しています。

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